チャールズ・リンドバーグ成功の哲学|リスクを恐れない挑戦者が贈る『5つのすてきコトバ』

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1927年(昭和2年)5月21日、アメリカの飛行家チャールズ・リンドバーグ(1902~1974年)がニューヨーク〜パリ間で、世界初となる大西洋単独無着陸横断飛行に成功しました。

前日の5月20日午前5時52分、単発単座のプロペラ機「スピリット・オブ・セントルイス」でニューヨーク・ロングアイランドを出発しました。たったひとりでの飛行は睡魔との戦いでもありました。

飛行距離は5,810km、飛行時間は33時間30分。無名のパイロットだった25歳のリンドバーグは、この飛行によりオルティーグ賞とその賞金25,000ドル、世界的な名声を得ました。

彼が大西洋単独無着陸横断飛行を成功させた5月21日は『リンドバーグ翼の日』として制定されています。

そこで今回は

チャールズ・リンドバーグ成功の哲学|リスクを恐れない挑戦者が贈る『5つのすてきコトバ』

をご紹介します。

リンドバーグが飛んだ理由

セントルイスの民間航空便パイロットとして働いていたリンドバーグですが、なぜニューヨーク〜パリ間の飛行を目指したのでしょうか。
実はそこには多くの飛行士が挑戦したある賞の存在がありました。
それがオルティーグ賞です。

ニューヨークのホテル経営者レイモンド・オルティーグが提供した賞で、ニューヨーク〜パリ間あるいはその逆を無着陸で飛んだ飛行士に与えられる賞で賞金は25,000ドル。
1920年代アメリカの年間所得が1,000ドルくらいだったことを考えると、年収の2.5倍。
リンドバーグはこの賞のために飛んだのでした。

リンドバーグが成功した4つの理由

当時無名だったリンドバーグには出資してくれる人が少なく、他の参加者が用意した機体よりも小さく、性能も低いものでした。それにもかかわらずなぜ彼が成功したのでしょうか?

1、決断力

飛行当日の天気は晴れが予想されていました。しかし実際に晴れとはいっても飛行に十分な状態かどうかを見極めなければなりません。5月20夜明けの時点では、飛行するにはまだ完全な状態ではなく他の挑戦者は状況が更に良くなるのを待っていましたが、リンドバーグはひと足早く離陸しました。
十分な天候ではないにもかかわらず飛び立つことを決断したのです。

全く危険が無いところで生きてゆくことを望む男がいるだろうか?
私は馬鹿げた偶然に賭けるつもりは無いが
何かに挑戦することなく成し遂げられることがあるとも思わない。

2、軽い機体を選んだ

挑戦者の多くはパワーのある3発機(エンジンが3つあるもの)を用意していましたが、リンドバーグは単発機(エンジンが1つだけ)を選びました。この選択は天候が急変したときには機体に影響を受けやすくなるため、おおきなリスクを伴うものでしたが結果的に功を奏したと言われています。

 危険を冒すことなく成し遂げられるものなど何もない。

3、1人で飛んだ

複数のパイロットで挑戦するチームが多い中でリンドバーグは「1人」を選択しました。
他の挑戦者がチーム内で意見の不一致により行動が遅れるという事があったため、無駄な判断を要することのない身軽な「1人」という戦略をとったのです。

完全無欠の好天候の報告なんて待っていられない。

今こそチャンスだ。

よし、明け方に飛び出そう!

4、余計なものは搭載しなかった

他機の事故原因の多くは重量超過でした。そのためリンドバーグは、無線機、六分儀、パラシュート等の器材を搭載せず軽量化を図りました。
無線や計器類は飛行にとって重要なものではありますが、それらを載せないことによって生ずるリスクよりも飛行の本質である「軽い」ということを選んだのでした。

私は空と、飛ぶことを何よりも愛している。

もちろん危険はある。

しかし、適度な危険は人生を豊かにするのだ。

リンドバーグの哲学

リンドバーグが大西洋単独無着陸横断飛行を成功させた背景には彼の哲学がありました。
それはこれまでの彼のコトバをみれば一目瞭然です。

挑戦にはリスクはつきものだ。
それは挑戦なくして成功がないのと同じことだ。

ということです。

しかし、リンドバーグが成功したほんとうの理由は、リスクを恐れなかったことではなく「リスクを見つめるのではなくゴールを見つめていたから」だと思うのです。

リンドバーグの勇気

リンドバーグはリスクを恐れず、適切な決断力を発揮し成功を収めた人です。
恐怖に打ち勝ち決断する行為にはかならず「勇気」をともないます。

勇気が必要なのは、打撃を受けた瞬間ではなく、正気と信念、安全に立ち戻るための長い上り坂においてである。

挑戦する人にとって失敗はつきものであり、日常でもあります。
ここでいう「打撃を受けた瞬間」というのはまさに失敗したとき。そこから立ち直ろうとするときに「勇気」が必要だといっているのではなく、そこから始まる次の失敗へとつながる道のりを覚悟すること、その覚悟こそ「勇気」と呼ぶのではないでしょうか。

ただ、リンドバーグは勇気ある決断で成功しただけではありません。

冷静な状況判断をする「確かな目」を彼は備えていたのだろうと思います。

冒険家の命は正確さに依存している

このコトバからは

「勇気とはけっして感情的であってはならない」

というメッセージをボクは受け取りました。


いかがでしたか?

*チャールズ・リンドバーグ成功の哲学|リスクを恐れない挑戦者が贈る『5つのすてきコトバ』*

オルティーグ賞では「大西洋を一気に横断してニューヨーク〜パリ間を飛行せよ」との条件がありましたが「単独での飛行」は条件ではありませんでした。

求められていなかったのにすごいことをやってのけたリンドバーグ。

100年経った現在でも愛される理由はそういったところにも理由があるのかもしれませんね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

皆さんにとってハッピーな1日が訪れますように ♪

すてきコトバが届きますように。

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