『勉強の技術』すべての努力を成果に変える科学的学習の極意

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★★★★☆


児玉光雄『勉強の技術』すべての努力を成果に変える科学的学習の極意

SB Creative(サイエンス・アイ新書)(2015年初版)


『勉強の技術』
すべての努力を成果に変える科学的学習の極意

概要

『勉強する』という人間の普遍的な行動を心理学と脳科学の立場から科学的に解説しています。実例を挙げながら勉強を効率化する方法がコンパクトにまとめられており、受験生はもちろん、資格試験やスキルアップなど『学ぶ人』のための指南書となっています。
ビジネス書でよく見かける『PDCA』や『マインドマップ』さらには『瞑想』などを取り入れており総合ビジネス書と言える幅広い内容について書かれています。

見やすさ重視の構成

この書籍には3つの特徴があります。

  • 各項目が見開き2ページで簡潔にまとめられている
  • 難しい用語はイラストやグラフなどでビジュアル化されている
  • キーワードやポイントになるセンテンスには太字・色分けがされている

最後まで飽きることなく、リズミカルに読み進めることができます。
見やすさに重点を置いた優しい編集だと言えるでしょう。
専門用語がたくさん出てきますがイラストでの解説がとても親切です。

スタートの前に

まず勉強を始めるに当たって大切なことが書かれています。

  • 脳を活性化すること
  • 計画を立てること

この2点について解説されています。
記憶のメカニズムや脳の特徴、時間という概念のコントロール法が実生活を例に紹介されていてとても参考になりました。

結果は勉強時間に比例しない

効率よく学習するための方法として

  • 時間を限定する
  • 関連学習

が挙げられます。
また、論理的な思考法へのアプローチも示されています。

学習を加速させる

基本を学んだ後、いかに学習効果を高めるかというのがポイントになってきます。
時間とうまく付き合い、目標に向かって回り道しないための考え方やトレーニング方法が本書から学べます。

モチベーションを高く維持する

どんなに順調に勉強が進んでいてもいずれ『壁』にぶつかります。
そんな時にモチベーションを保つために何をすればいいのでしょう?
また、普段からどのようなことを意識していればいいのでしょう?

  • モチベーションアップのための目標設定
  • 目先のことに一喜一憂しない
  • モチベーターを見つける
  • 自分に期待をする
  • 快眠と学習環境づくり

学習するためのテクニックだけではなく精神面のケア方法も書かれています。

記憶の高め方とノート

『勉強する技術』とはいえ、結局は筋トレのようなもので反復して身につけるしかありません。しかし、勉強するタイミングやノートの作成方法でその効率は飛躍的にアップします。

  • マインドマップ
  • イラストの活用
  • 付箋の有効な使い方

様々な『工夫の方法』が挙げられており参考になります。

『勉強の技術』の読み方

『勉強の技術』は技術書であると同時にマニュアル本であり、雑学書でもあります。
人はそれぞれ環境は違い、趣向も違います。
勉強に関する悩みを全て解決してくれる『万能の書』は存在しません。
この本に書かれていることを全てやる必要もないと思うしできるとも思いません。

しかし、どこか気に入ったことを一つでもやれば少し変化が生まれます。変化が現れればモチベーションのアップにもつながることでしょう。

雑学の本として『勉強の技術』を読む。
気になった部分は真似してみる。

そういった付き合い方がこの本にはあっているのではないか?
僕はそう思いました。

今回ご紹介した書籍


いかがでしたか?

『勉強の技術』は学ぶ人のための雑学の書でした。

この本でも少し書かれていますが「瞑想」は効きますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた別の作品でお会いしましょう。

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