ちょっとしたお祝いやお見舞いなんかでフルーツをもらったりすると、とても嬉しいですよね。
バナナ、キウイ、オレンジ、レモン。マンゴー、メロンにパッションフルーツ。
色鮮やかなフルーツは、見ているだけでも気分が明るくなってきます。
早速、いただこうとして気づいたことがあります。
よく考えれば、小学校の頃にも、大学生の頃にも気になっていたことを思い出しました。
それは、フルーツに貼ってある小さなシール。
これはなんだ？ いつもは「じゃまだな〜」と思って剥がしていましたがこのシール、よくみれば大抵バーコードと４けたの数字が印刷されています。
バーコードは流通管理のためだろうと、さほど気にしなかったのですが問題は４桁の数字です。スーパーに行って調べてみたところ、どうやら種類ごとに数字が違います。
一体、これってなんなんでしょう？
調べてみると意外なことがわかりました。
お名前は？
このシールはフルーツだけではなく野菜にも貼ってあることがあります。
名前は『PLUコード』(Price-Look Up codes)といいます。
主にアメリカ全域と南米を中心に世界で広く使われています。だから、輸入フルーツにはだいたいこのシールが貼ってあるわけです。
どこのお生まれですか？
この番号を発行管理しているのは、IFPC（International Federation For Produce Coding）という団体で、イギリスとアメリカに事務局がある国際組織です。
『食物の安全と新鮮かつ安全な流通のため』活動している組織で、構成する委員は世界各国から選ばれているようです。
で、数字の意味を知りたいのですが？
PLUコードは主に食品の生産地と種類、大きさを表しています。要するに『名刺』ということです。
基本は４桁の数字で表されますが、特定の条件下にある場合は頭に『８』か『９』をつけること（５桁になる）になっています。
４桁 --> 農薬など化学肥料を使用した栽培
８で始まる場合（５桁） --> 遺伝子組み換えの作物
９で始まる場合（５桁） --> 有機栽培（オーガニック）
これは驚きました！ ８で始まるPLUコードは気をつけたいですね！
知っておいて損はない知識ですよね。
もっと知りたい
この４桁の数字は各種類、大きさによって変わります。
例えば中身の白い通常のグレープフルーツならば
PLUコード： 3157(大), 4293(中), 4290(小)
レモンならば
PLUコード： 4053(大), 4958(中), 4033(小)
と決まっています。
サイズが大きいから数字が大きいという訳ではなさそうですね。
PLUコードを決定するIFPCではこの数字を検索してより詳細な情報を得ることができます。
IFPCの検索ページはこちらから移動できます。
せっかくだから、調べてみよう！
調査のために買ってきた、上の画像にある色鮮やかなオレンジ。せっかくなのでIFPCの検索ページに飛んでみました。
調べ方
上から二つ目の入力欄・[Plu-code (range) search: ]と書かれた枠にシールの数字を入力して下の方にある [search] ボタンを押します。
英語なのですごく分かりにくいのですが下の方に結果 [Result] が表示されるのでそこをクリックすると…。
すると、オレンジだと思っていたこの果物、微妙にオレンジではないことが判明しました。
この果物、『ミネオラ』という種類で、『タンゴール』という商品名でした。さらに『シトロパラディシX』という木になっていたという事実が判明しました。
ちなみに『ミネオラ』とはグレープフルーツとタンジェリンの交配で生まれた種類です。タンジェリンとはグレープフルーツとみかん類の交配によるものだそうです。
まとめると『ミネオラ』はグレープフルーツとタンジェリンの子どもだけどグレープフルーツの寄りの子なんですよ。 ということです。
このように何気なく見ているフルーツもこの４桁の数字を調べると意外なことがわかってきます。
No.8には要注意ですが、家にあるフルーツを調べてみるのも面白いかもしれません。きっと新しいフルーツの楽しみ方が見つかることでしょう。
余談ですが、調査させていただいたスーパーで働くおばちゃんはみんな知らなかったそうで、後日この話をすると「ヘェ〜」を連発しながら興味深く話を聞いてくださいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さんにとってハッピーな１日が訪れますように ♪
