『ジーサンズ はじめての強盗』カッコイイ、オシャレ、そして優しい。ジーサンたちの青春映画!

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さあ、乾杯しよう。 グラス一杯の幸せに。

『ジーサンズ はじめての強盗』 より


ザック・ブラフ監督『ジーサンズ はじめての強盗』

原題「GOING IN STYLE」/2017/America

モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン、他

★★★★★(星5つ)


あらすじ

ウィリー、ジョー、アルの3人は、慎ましくも幸福な老後生活を送っていたが、長年勤めていた会社から一方的に年金を止めるとの通達を受け、ショックを受ける。愛する家族や仲間たちと、幸せな余生を送りたい。そんなささやかな願いを叶えるため、ジョーはウィリーとアルに「俺たちの年金を取り戻そう!」と銀行強盗を持ちかける。今まで真面目に生きてきた3人は、すべてをかけて人生最大の勝負に挑むが…。

こりゃぁ、笑ってる場合じゃない

モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン、それぞれ80歳を超えたオスカー俳優たちが、味のある演技で笑いと涙を誘うコメディ作品です。

コメディとはいえ「後期高齢者への冷たい仕打ち」という社会的なメッセージを含んでいるので笑ってばかりもいられません。

高齢者にとって生命線となる年金。それが勤めていた会社の合併によって打ち切りになってしまうのです。その背後にはなんと銀行が…。

会社と銀行の利益を優先するため、年金を打ち切るというひどい決定に3人は激怒しますがどうにもなりません。30日後には家を失うという事態におちいります。

人間、追い詰められたらなんでもやるわ

そんな状況の中、マイケル・ケイン演じるウィリーは銀行強盗に遭遇します。その鮮やかで無駄のない手口に触発され、ウィリーは他の2人を銀行強盗に誘います。

ささやかな年金生活を奪われ、怒り心頭だったジョーとアルもその考えに賛同しました。年金がなけりゃ生きていけないんですから。人生、背水の陣なのです。

さあ、ここからドタバタが始まるわけです。

強盗って以外に…

まずは練習のためにスーパーで万引きしてみたりして、結構ワルいことばっかりしているのですが事情が事情なだけに許せるし、何より3人の演技がとてもコミカルでいい味出してます。

銀行を襲うには、それなりに訓練しなければいけないと考えた3人は、できるだけワルい人を紹介してもらって、強盗の訓練を受けます。

強盗には強盗の美学と哲学があるという教えに思わずうなづいてしまいました。この人たちは「石川五右衛門」の精神を持っているんだなぁって、気づいたらボクも強盗の弟子になってました。

計算され尽くした緻密な計画、対照的にのんびりした3人。強盗なのにほのぼのした雰囲気の作品て初めてです。

強盗、本番。さて…

強盗決行の当日。計画通り、銀行に入り3人は持ち場につきました。さぁ、本番です。

「バーン!!」

ライフルの引き金が引かれました。

さあ、どうなったのでしょう^^

これ以上はネタバレになるので、やめておきましょう。

キャスティングがいい!

「セブン」「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマン。

「キングスマン」「インターステラー」のマイケル・ケイン。

「リトル・ミス・サンシャイン」のアラン・アーキン。

どの作品も大好きなので、この3人の共演を観たいがために映画館に行ったようなものです。ホントにホントにいいキャスティングです!

脇を固めるキャストもよかったです。

特にアン・マグレット。

ボクはこの作品を見るまでは知らなかったのですが、綺麗な人がいるなぁ〜って思ってたんです。

役どころは、アラン・アーキン演じるアルに恋をするおばあさん。おばあさんと呼ぶにはあまりにも若々しくてセクシー。この人に言い寄られたら、ボクなら「即落ち」ですね。

それから、嬉しかったのがクリストファー・ロイド。

そう、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクです。3人と同じ施設にすむ先輩老人役でした。だいぶお年を召した感がありますが、相変わらず声を張り上げていてお元気でした。

3人を捜査するFBI捜査官役のマット・ディロン。

襲われた銀行の頭取役の人。

終盤の鍵を握るアジア系の少女。

どの役もストーリー展開に大きく関わるのですが、みんないい感じにクスッと笑わせてくれたり、ニヤリとさせてくれたり、いい役者さんたちでした。

『ジーサンズ』の楽しみ方

主役の3人と関わりを持つ人たち。この人たちとの会話が伏線となって、後半オシャレに回収されていきます。

脇を固める人たちのセリフに注意を払って観ると、とっても楽しめると思いますよ。

あとは

年寄りを敬うのは当たり前のことさ

このセリフ、しっかり覚えておいてください。ね。


この作品の原題は「GOING IN STYLE」

ボクなりに訳すと『堂々といこうや』てな意味です。

作品にぴったりないいタイトルだと思います。

それに対して邦題は『ジーサンズ』

正直「スベってる」なと思ったのはボクだけでしょうか?


いかがでしたか?

映画『『ジーサンズ はじめての強盗』は

ニヤリ、 クスッ、 うるうる、 オオッ!! お〜、 ほぉ〜、 うんうん、 えぇ! オワァ〜、そっかそっか でファンタスティックな作品でした。

この作品との出会いに感謝します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた別の作品でお会いしましょう。


今回ご紹介した作品

『ジーサンズ はじめての強盗』 Blu-ray


画像をクリックすると詳細ページに移動します。

『ジーサンズ はじめての強盗』 DVD

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