ジェームズ・ダイソン『失敗することの大切さを教えてくれる9つのすてきコトバ』

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ぼくは賢い人間ではなく
根気強い人間でいるつもりだ。

〜 ジェームズ・ダイソン

五月になってようやく花粉もひと段落、呼吸も楽になり、風の気持ちいい季節がやってきました。窓を全開にしてお掃除すると気持ちいいですよね。これからやってくる梅雨に向けて大掃除するというのもいいかもしれません。

そんな時、活躍するのが何と言っても『掃除機』。
新しく購入する際、家電量販店でいろいろな機種を「お試し」すると思います。
数ある掃除機の中でも、必ず試したくなる掃除機。

それは『ダイソン』ではないでしょうか?

5月2日は

『デュアル・サイクロン式掃除機の発明者』ジェームズ・ダイソンの誕生日です。

そこで今回は

ジェームズ・ダイソン、たった1つの教えと9つのコトバ

その挑戦と哲学をご紹介します。

James Dyson

Sir ジェームズ・ダイソン

ダイソンさんは1947年5月2日、イギリス生まれのプロダクトデザイナーです。

  • ダイソン社の創業者
  • デュアルサイクロン式掃除機の発明者

として有名ですが「ボール式手押車」の発明者でもあります。

従来の手押車の車輪をボールに変更することによって、ぬかるんだ畑の中でも泥に車輪を取られることなく農作業を進めることができる商品でした。

このボールのアイデアはのちの掃除機作りに生かされることになります。

着想・開発から商品発売まで実に15年。

ダイソンさんは優れたデザイナーでありエンジニアですが『執念の人』と言えるでしょう。

冒頭でご紹介したコトバは彼の哲学を表しています。

掃除機への怒り

今でこそ、サイクロン掃除機は各メーカーが製造販売して沢山の機種がありますが、それ以前は掃除機といえば「紙パック」でした。

紙パックの掃除は、細かいゴミが目詰まりしてすぐに吸引力が落ちてしまいます。ダイソンさんはそのことに「怒り」と「苛立ち」を覚えます。

自分と同じように不満を持っている人は沢山いるだろう。

それがダイソンさんのスタートでした。

日常生活の中の不都合が、発想の源なんです。

ある木材加工の現場で「遠心分離」の原理を利用して木屑を分離・吸引している場面に遭遇します。

「!」

ダイソンさんに「アイデア」という光が差し込んだ瞬間でした。

執念の5127台

その日から始まった挑戦。

一人きり、自宅の物置からのスタートでした。

以来、5年で5127台の試作機を作り、遠心力を利用した「Gフォース型サイクロン掃除機」を完成させます。

失敗を乗り越えて問題の解決策を探るそれが人生というものです。

5年間もの間、何度も失敗を繰り返しながらも一つの形にたどり着いたダイソンさんの執念。

彼のコトバの多くは失敗することの大切さを説きます。

失敗を楽しんで、失敗から学びなさい。
成功からは学ぶことができません。

とても勇気付けられるコトバです。5年間、ひたすら開発に取り組んだダイソンさんですが失敗が重なってくると自信をなくし、嫌になることもあったと思うんです。 形になるかどうかわからない状態の中、奥さんへ申し訳なく思う気持ちもあったのではないでしょうか?

万策尽きてもうだめだと思う先に成功はある。

それでもなお『進む道を見失わない精神力』それを執念と呼ぶのかもしれません。

『紙パック』という厚い壁

新しいアイデアが生んだ「Gフォース型サイクロン掃除機」。ダイソンさんは製造・流通・販売してくれる企業を探し始めますがどこも取り合ってくれません。

当時の掃除機は「紙パック」型。つまり掃除機本体ではなく、紙パックの販売が業界に利益をもたらしていたのです。

紙パックのいらない「Gフォース型サイクロン掃除機」は従来のシステムを破壊することになるのです。

ダイソンと日本人

製品化までこぎつけたもののなかなか協力してくれる企業が見つからない状況の中、ダイソンさんは日本へとやってきます。

そしてついにシルバー精工がライセンスを結び、量産する体制ができたのです。世界で初めてダイソンの掃除機は量産されることになりました。

細部に気を配り、新しい技術に熱意を燃やす日本人に、とても励まされました。

ダイソン社は新製品ができるとまず日本でモニター調査をします。そして、エンジニアが利用家庭を訪問し、直接意見を聞く、という過程をとても大切にしています。

dyson vacuum

この製品に「ボール式手押車」のアイデアが見えますね

紙パックよ、さようなら

自宅の物置でのスタートから15年。

ライセンス料を元にして「ダイソン社」が設立されます。

そして、現在の機種の元となる『デュアルサイクロン式掃除機DC01』を発売。

キャッチフレーズは「紙パックよ、さようなら」。

 独創的なものを作れば、新しい市場も創れる。

紙パックを必要としない便利さが消費者に受け入れられ、他のメーカーにも影響を与えることになりました。。

ダイソンさんの発明は「紙パックの厚い壁」を打砕くことに成功しました。

その後も改良が加えられ「吸引力の落ちないただ一つの掃除機」として、世界一有名な掃除機へと成長しました。

ダイソン社の未来

現在、ダイソン社は充実した掃除機のラインナップの他に、羽根のない扇風機「エアマルチプライアー」や熱くならない「ヘアドライヤー」など、既存の概念にとらわれない製品を次々に開発しています。

若いエンジニアは皆
世界を変える技術を開発したい
というエネルギーを持っています。

私の役割は
彼らのやりたいことを聞いて
「頑張ったらいいんじゃないか」
と背中を押してあげることしかありません。

すごくシンプルなことです。

年間の研究開発費は約213億円。売り上げの12%を費やしています。これは製薬会社を上回る数値だそうです。

エンジニアに十分に活躍できる環境を用意し、躍動してもらう。

ダイソンさんが「エンジニアのヒーロー」と言われるのはこういった姿勢からなのでしょう。

この「ダイソニズム」が続く限り、成功か失敗かは関係なく、確かな技術に裏付けられた新しい商品を生み出してくれることでしょう。


いかがでしたか?

ジェームズ・ダイソン『失敗することの大切さを教えてくれる9つのすてきコトバ』

ダイソンさんが教えてくれたこと

「失敗を楽しめ」

を胸に今日も一歩前に進めそうです。

最後にもう一つ、ダイソンさんのすてきコトバを。

私の元にはお客様の意見がすべて来ます。
毎月膨大な量になりますが
私は全部に目を通しています。

これらの意見を社内でエンジニアなどと共有しています。

私の感覚で言えば
お客様と製品を改良しているイメージです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

皆さんにとってハッピーな1日が訪れますように ♪

すてきコトバが届きますように。

ダイソンのおすすめ掃除機

ダイソンの掃除機は高い!
でも、旧モデルなら現実的なお値段になりますね。

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